2025年の初詣はどこに行くかお決まりですか?
二十二社を御存じですか?
平安時代、朝廷より特別の待遇を受けた神社があることを!
二十二社巡り!朝廷より特別の待遇を受けた神々の聖地!と題して説明していきます。
日本全国に神社がいくつあるのかご存じですか。
文化庁が毎年刊行している「宗教年鑑」によると8万5000社あるとされている。
しかし、それに含まれない神社もあり、実際の数は10万を超えると推測される。
日本人は、神をまつるということに相当の情熱を傾けてきた。
日本人の信仰心は意外なほど強いのである。
10万社も存在する神社。そのすべてをまわることは不可能であろう。
仮に1日1社をまわったとして約274年、1日5社まわったとしても約55年かかる計算だ。
神社も「○○神宮」「○○大社」「〇〇八幡宮」「○○天満宮」など様々でその由来も含めてお話していきます。
二十二社は「上七社」「中七社」「下八社」に区分され、京の都を中心とした近畿地方に集中する。
二十二社巡り上七社!朝廷より特別の待遇を受けた神々の聖地!
平安時代に朝廷より特別の待遇を受けた二十二の神社のうち「上七社」をご紹介していきます。
伊勢神宮
皇室の祖先をまつる唯一の「神宮」
正式名称は「神宮」。
天照大御神をまつる内宮と豊受大御神をまつる外宮から成り、さらに県内の4市2郡にまたがって合計125の摂社や末社、所管社があり、これらすべてをを指している。
創建 紀元前4年(内宮)/478年(外宮)。
住所 三重県伊勢市宇治館町1(内宮)/伊勢市豊川町279(外宮)。
石清水八幡宮
織田信長も「勝運の神」として一目おかれた。
日本三大八幡宮のひとつである石清水八幡宮。
平安京の裏鬼門にあたり、鬼門にあたる比叡山延暦寺とともに、都の安泰、国家鎮護の神社として古くから信仰を集めてきた。
創建 859年。
住所 京都府八幡市八幡高坊30。
加茂別雷神社 加茂御祖神社
「加茂社」と総称される加茂氏の氏神神社。
両社は「加茂社」、あるいは「加茂神社」と総称される。
加茂川の上流にあるのが加茂別雷神社、通称・上賀茂神社。
下流にあるのが加茂御祖神社、通称・下鴨神社だ。
創建 神代。
住所 京都府京都市北区上加茂本山339。
松尾大社
山全体を御神体とし渡来一族・秦氏が創建。
松尾大社の社殿は松尾山の麓にあるが、山全体が松尾大社だといえる。
山全体をいわゆる”山の神”、生活の守護神として信仰していたのがこの神社の始まりだ。
創建 701年。
住所 京都府京都市西京区嵐山宮町3。
平野神社
京都で有名な桜の名所、平氏の氏神として繁栄。
平野神社の歴史は古く、奈良時代にさかのぼる。
主祭神・今木皇大神は「今木大神」として平城京内の田村後宮にまつられていたことが「続日本紀」に記されている。
創建 794年。
住所 京都府京都市北区平野宮本町1。
伏見稲荷大社
千本鳥居で知られる稲荷神社の総本宮。
主祭神の宇迦之御魂大神は「古事記」によれば、須佐之男命と大市比売命の御子。
また、「日本書紀」によれば伊弉諾と伊弉冉の御子・倉稲魂大神とされ、五穀・食物の神だ。
創建 711年。
住所 京都府京都市伏見区深草薮之内町68。
春日大社
国内の社殿建築の源流であり、春日信仰の総本社。
奈良・若草山に連なる春日山。この山一帯を神域とし、全国に3000社余りある春日信仰の総本社としての地位にあるのが春日大社だ。
創建 8世紀頃。
住所 奈良県奈良市春日日野町160。
二十二社巡り中七社!一生に一度は行きたい神々の聖地!
「二十二社」中七社!一生に一度は行きたい神々の聖地をご紹介していきます。
大原野神社
春日大社の第一の分社。
藤原氏の氏神として知られる春日大社の神々をまつった神社が大原野神社である。
紅葉の名所として名高く、じっくりと歩いて巡る人も多い。
創建 784年。
住所 京都府京都市西京区大原野南春日町1152。
大神神社
御神体・三輪山を拝み、日本古来の宗教観を残す。
昔は大神神社には鳥居しかなく、さらに昔は鳥居も存在しなかった。
社殿を設けずに御神体そのものに対して祈りを捧げるという、日本原初の神道の祭祀を今に伝える貴重な場所だ。
創建 神代。
住所 奈良県桜井市三輪1422。
石上神宮
織田信長による排斥を受けた日本最古の神宮。
奈良・天理市の東端、布留山の麓に建つ。
境内には日本最古の道とされる「山の辺の道」が走り、周辺は国内有数の古墳の密集地帯。
創建 崇神天皇7年。
住所 奈良県天理市布留町384。
大和神社
国土の守護神をまつる戦艦大和ゆかりの神社。
時は崇神天皇の時代。祭神・日本大国魂大神は、天皇によって天照大神とともに国土の守護神として宮中にまつられた。
創建 紀元前。
住所 奈良県天理市新泉町306。
廣瀬大社
1300年前から続く砂かけ祭で有名。
奈良盆地を流れる富雄川、佐保川、初瀬川、寺川、飛鳥川、曽我川、葛城川、高田川。
この8つすべての川の合流地点に建つのが水をつかさどる神をまつる廣瀬大社だ。
創建 紀元前89年。
住所 奈良県北葛城郡河合町河合99。
龍田大社
万葉歌の里に建つ風の神をまつる古社。
神社の祭儀のなかで最も重要なものだとされるのが風鎮大祭と呼ばれる風のしずめ祭り。
剱舞や民踊などの奉納が行われた後、夜、暗くなってから火のごちそうとして「風神花火」が上がる。
創建 紀元前。
住所 奈良県生駒郡三郷町立野南1丁目29-1。
住吉大社
四つの本殿が隊列をなすように配置。
広大な境内には第一から第四までの四つの本殿がある。
第一本宮から第三本宮までは直列に、第三本宮と第四本宮は並列に並んでおり、まるで船が隊列をなすよう。
このような配置は配置は住吉大社だけのものだ。
創建 211年。
大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9ー89。
二十二社巡り下八社!神々の聖地!
二十二社のうち「下八社」をご紹介していきます。
日吉大社
比叡山の麓に鎮座する全国3800余社の総本社。
比叡山を背にし、西本宮、東本宮と二つの境内をもつ日吉神社。
平安京の表鬼門に位置することから、平安京の守護神として信仰された。
創建 紀元前。
住所 滋賀県大津市坂本5ー1ー1。
梅宮大社
大山祇神をまつる日本初の酒造守護神社。
宮司が猫好きとあって、境内には10匹を超す猫が放し飼いにされている。
愛猫家たちには猫の神社としても人気だ。
創建 859年。
住所 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30。
吉田神社
藤原氏氏神三社の一社で吉田神道の根本道場。
厄よけの神として知られる吉田神社。
毎年、節分を挟んで前後3日間にわたって行われる節分祭は全国的に有名。
創建 859年。
住所 京都府京都市左京区吉田神楽岡町30。
廣田神社
地名のルーツにもなった兵庫県第一の古社。
「日本書紀」にその起こりが記されている廣田神社は、神功皇后が三韓出兵から戻った際に天照大御神の神託を受け、大神の荒御魂を武庫の地・廣田の国にまつったのが始まりだという。
勝運、開運隆盛、立身出世のご利益があるとされ、地元球団、阪神タイガースが毎年必勝祈願に訪れることでも有名。
創建 201年。
住所 兵庫県西宮市大社町7ー7。
八坂神社
素戔嗚尊をまつる全国約2300社の総本社。
京都・祇園の東端に建つ八坂神社。
京都三大祭の一つ・祇園祭が行われる神社であり、地元の人たちからは「祇園さん」と親しまれている。
創祀 656年。
住所 京都府京都市東山区祇園北町625。
北野天満宮
全国天満宮・天神社の総本社で天神信仰の発祥の地。
災難、厄よけ、学問の神をまつる神社として、全国から受験生・修学旅行生の参拝が絶えない北野天満宮。
大宰府天満宮をはじめとする全国の天満宮、天神社、北野神社、菅原神社など1万2000社の総本社だ。
創建 947年。
住所 京都府京都市上京区馬喰町。
丹生川上神社
戦国期には所在不明に飛鳥時代からの水の神。
奈良・吉野の山中に鎮まる丹生川上神社。雨師明神とも称され、祈雨・止雨の神として朝廷から尊崇を受けた。
その際、供え物とともに、祈雨には黒馬、止雨には白馬(または赤馬)が献上されたという。
創建 675年。
住所 奈良県吉野郡東吉野村小968。
貴船神社
平安期以来の祈雨の神で絵馬の発祥の地で有名。
京都市の北方、鞍馬山に流れる貴船川上流に建つ。
水の神をまつる清らかな神社であることから、地名では「きぶね」と濁るが、社名としては「きふね」と濁らずに発音する。
創建 古代。
住所 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180。
二十二社巡り!朝廷より特別の待遇を受けた神々の聖地! まとめ
一生に一度は行きたい日本の神社として、平安時代に朝廷より特別の待遇を受けた二十二の神社を紹介してきました。
各神社とも創建にあたり時代の背景を感じさせられ、特に「伊勢神宮」は別格の神社であることは紛れもない事実です。
神の存在を信じる人も信じない人もそれぞれ想いはありますが、神官は日本国民の心の拠り所として生き続けているのかもしれないですね。
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